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竹島の日に見る自民党の野党化


「竹島の日制定」 における様々な式典が行われました。

民主党や自民党からも多くの国会議員が式典に参加をしました。

どうなんですかねえ。

自民党も民主党の外交対応に批判しきりで、
「政権与党に戻ったあかつきには竹島問題については強硬に行きます」
というフレーズが沢山聞かれました。

しかし、そもそも竹島の実効支配を許していた多くの期間は自民党政権だったワケだから、
そんな言葉は、これから政権与党を担って行こうとする政党が言うべきではないと思います。
出来もしない事を口にするのは、純粋反対勢力のみです。
現実的に国を維持運営しようとするべき政党が言うべき事ではない。

本当に韓国に強く出れるんですか?中国に強く出れるのですか?
ロシアに強く出れるのですか?

僕は不可能だと思います。

なぜか?

「国土を守る」 と言う事が、どれほど大切で、どれほどの経済効果があると言う事を
日本国民も多くは知らない。
一つ譲れば、二つ三つ譲らなければならない国際的な常識や交渉の常識を知らない。

そして、そこから投票によって生まれる政治や政治家と言う職業の優先順位が、
「国土を守る」 という事よりも、
「国民の生活を守る」=「暮らしのレベルを維持する」 という
経済市場に政治が従わざるを得ないからです。


竹島を韓国へ、尖閣諸島を中国へ、北方領土をロシアへ 譲れという事ではありません。
竹島も尖閣諸島も北方領土も、日本の領土であるという認識は当然絶対に変えてはなりません。

しかし、どの政党が政権を取ったとしても、これからの対韓国、対中国、対ロシア 外交は

本当に厳しくなる。それは自民党だって分かっているはずです。

ただそれにしても今回の自民党の強硬論には少しゲンナリしました。
いつから完全に野党と化したのか。
民主党の政権奪取前と一緒じゃないか。
批判から生まれた政権は、新しい批判を生むことしかできない。
自民党にはそんな政権にはなって欲しくないと思います。

# by hagyakunoblog | 2011-02-23 21:31  

尖閣諸島に見る中国という国家と今の日本という国家

中国という国家との一連の騒動。
多くの情報が流れ錯綜し、日本という国家の中国に対する外交施策、
また領土問題が存在するロシア・韓国との外交的スタンスと方向性も
今一度、考察されなければならない事が明確になりました。


たくさんの情報が流れた所で、私が「最も正しいだろうな」と判断した記事をリンクしておきます。

ジャーナリスト藤田洋毅氏のレポート

この記事が正確に今回の尖閣諸島問題に対する中国の立ち位置を上手に表現していると思います。
中国という国家は決して盲目な国家ではありません。

それは以前のブログに書きましたが、毎年東大クラスの頭脳を持った若い中国人が
日本の10倍以上のペースで生み出される中、それ程の「理数処理計算能力」がある人達が
「情報分析力」がないと考える方が違和感があるでしょう。

つまり中国は今回の尖閣諸島に対する中国の強硬手段が「諸刃の剣」になる事も、
政府上層部や中国のインテリジェンスチームは覚悟していたはずです。

今回、中国が大きく失ったものそれは「国際的信用」です。

グローバリズムを武器に圧倒的な中国の経済成長が進む中で、
「国際的信用」というブランドは今、中国が何よりも優先度の高い位置で
ケアをしなけれなならない項目です。

前途した様に、中国という国家は決して馬鹿な国家じゃない。

「日本における中国の評価」、「世界における中国という国の評価」

をあらゆる角度から冷静に分析し、情報を活用しています。

今回、中国が国際的信用を失ってまで、「利」を得たかったのは、
決して尖閣諸島に関する利権ではありません。

領土問題で一つ譲れば、中国という国家の屋台骨を支える支柱がなくなると判断したからこそ、
突っ張ったのです。

「領土問題が中国という国家の存亡に関わる」 と判断した中国と、
「尖閣諸島?知らない島だけど一応領土って言ってんだから譲らない方がいいんじゃない?」
程度の認識の日本人が多い日本では到底太刀打ちできません。


その判断をした中国のインテリジェンスチームは極めて優秀であり、
経済をバックに外交が進める事が出来るインテリジェンスチームは
極めて有効で効果的な情報を持っていると判断が出来ます。

それが出来る頭脳が中国には腐るほどいるし、
過去シリコンバレーで働いていた多くの有能な中国人技術者達が中国本土に帰り
活躍をしている事からも、決して情報を遮断された国家ではない事は明らかです。


皆さんがテレビで見る中国とは、

「中国の反日教育で共産党教育を信じて日本を嫌う過激な国家」
「中国共産党の独裁国家」

こんなイメージでしょうか。
しかしこれはリンクした記事でもあった様に中国という国家の側面の一部でしかありません。


元中国大使の講演で、「中国は多様性と複合性を持ち合わせた多面的国家」と評した判断は
さすが対中国問題のスペシャリストだと私は思います。

中国の国民性と外交に対する、日本の姿勢については島根県議の園山繁県議のブログや思考が
意を突いていると思います。

園山繁 島根県議会議員ウェブサイト

今回の尖閣諸島問題で出た日本という国家の脆さ。

民主党の政権運営が未熟なのは最早言うまでもありませんが、
今回の件に関しては、右的思考も左的思考の方々も総動員して、
「日本の外交は強硬的に行くべし」 という論調になったかと思います。


経済不況や、国民的な幸せ感の生き詰まりが、
日本全体を「偏ったナショナリズム」に導くのではないか。
そう危惧しています。

私は、日の丸のバッジをつけて議会活動をしています。

日本という国家・文化・歴史があって、今の私という人間が存在している。
という事を今一度表している意味でつけています。


「真のナショナリズム」 とは、日本という国家・文化・歴史をしっかりと心の芯に持ちながら、
あらゆる国の文化を理解しようとする事だと私は思います。

「世界平和」=「日本人であるという枠組みを超えるべきだ」 という人もいますが、
世界平和は多くの多様性と、多くのナショナリズムを理解する事から生まれます。

心に芯のない人間は、世界・日本どこへ行ってもコミュニケーション能力が各段に落ちます。

今、日本に求められるのは、民主党政権に関する批判というよりも、
安易にドラマティックな変化を望んだ国民自身の責任論であり、
そこをまず自覚してから生み出される
新しい国家として、国民としてのビジョンこそが
芯の強い外交、世界の中の日本というべき立ち位置を生み出して行くのだと思います。

今回の中国との尖閣諸島の問題は、
日本国家を取り巻く内政状況や国民力、
そして強烈に成長する中国やロシアや韓国という国家の傍にある
我が国の外交状況の厳しさや難しさを改めて浮き彫りにした事は間違いありません。

# by hagyakunoblog | 2010-10-17 11:18  

戦後に想う。


多くの人達が亡くなった第二次世界大戦からまだわずか65年。

長い人類の歴史からすればまだわずかほんの「一瞬」。
最近、時間を見つけては 「戦前~戦中~戦後」 このあたりの書物を読んでいます。

なぜ日本は戦争に向かったのか?

そしてその後、戦後65年経ち、あの焼け野が原の中からこの日本を
「人類の歴史の中でも異質な速度の発展」 を遂げさせたものとは何だったのか?

「アメリカ合衆国」 と 「日本」 は何だったのか?

色々な角度から、冷静に分析して、本を読んでます。

行き過ぎるナショナリズムは、必ず戦争を生む。
というよりも、究極のナショナリズムとは「戦争」を否定しない。

その様な中、やはり想うのは、

私達が最も大事にすべきは、戦争を経験した方々の言葉であり、想いであるという事。

戦争を経験していない人間が声高にナショナリズムを叫ぶのは、
ケンカをした事のない人間が、吠えるのと少し似ています。

あの焼け野が原の中で、あの人達が見てきたものとは一体何だったのか?
アメリカという巨大国家に守られて、「魂を失った日本」とまで言われて、
あの人達が戦争をというものから何を学んで、何を想ったのか。

私はアメリカに守られてきた事は間違いじゃ無かったと思っています。
それはさっきも書いた様に、戦争を経験してきた人達が65年間、選択してきたからです。

大切な人達を亡くし、故郷を無くし、あの痛みを背負った人達が選んだ日本だからです。

その上で私達は、戦後65年間 沖縄一県に多大なる安全保障を任せてきました。

戦争も知らない、旅も出来る、寝る事も、食べる事も、仕事をする事も、恋愛する事も、
笑いあえる事も、たくさんの人生の選択肢がある事も、

その全てが「今」私達にあるのは、
世界一の発展と言われるまで戦後の人達が世界一頑張ったからだからです。
沖縄の人達が戦後の安全保障をあの地域で担ってきたからです。


これはよく松江市議会でも言いますが、

「先人の方々を否定すれば今の自分をも否定する事になる。
今の自分の友達や回りや松江で起こる全ての環境を否定する事になる。
私は松江が大好きです。それが先人の方々の功績の証左に他ならない。
私達も30年後、未来の子供達に、
この国や県や市が大好きな街になって貰う町にする義務がある。」

こう言います。

私達は、30年後の若い人達が、旅も出来て、食べる事が出来て、夢を賭けれる仕事を選べて、
たくさんの恋愛もして、たくさん笑って、たくさん泣ける

そういう日本にしていかないといけない。私達は先人の方々にそうして貰ったのだから。

パソコンを持てない地域がある。情報だって得られない地域だってある。
知る事さえ出来ない地域だってある。情報を発信出来ない地域だってある。
寝るトコさえまともに出来ない地域だってある。

食さえもまともに取れない地域が、この日本海を隔てた向こうにある。
気象条件だって変わらない。地理的に変わらない。
海を隔てた北朝鮮という国には、日本よりも遥かに選択肢の少ない人生がたくさんある。

これだけ私達には自由がある。自分達で勝ち取った自由じゃありません。
先人の方達が「与えてくれた」「残しいてくれた」 ”自由”です。


もう一度、その原点に立ち返って、

今、私達の世代が何をしなければならないのか、
私達が未来に残せるモノとは何なのか。

私達だって、未来に時代を紡ぐのです。

それが私達が生きる唯一の証しです。

# by hagyakunoblog | 2010-08-09 10:17  

コンパクトシティ


青森市で学んだ 「コンパクトシティ論」

現在、松江もそうですが今、街が、街がどんどん外へ広がっています。
これは道路の発達整備と無関係ではありません。

行政コストというのは街が外へ外へ広がっていけば必然的に高くなっていきます。
分かりやすく言えば、「水道・下水道・道路整備・ゴミ収集」などです。
街が広くなれば、それだけ道路や水道を整備しなければならない距離が
増えるからコストがかかるワケです。

同じ人口が20万人でも、市の土地面積の大きさが違えば
それだけかかるコストも違うという事です。

つまり行政論からすると、街がコンパクトになればなるほど、
金銭的コスト・税サービスがケアしやすくなる。

特に近い将来、高齢化が進むにあたって福祉サービスは大きなポイントとなります。

極論を言えば、高齢者の方々が「1か所にまとまって」介護を受けて頂くのが
行政は最もコストがかからないやり方なワケです。

街が広がれば広がるほど、介護サービスなどで市は広範囲の対応を迫られる事となります。

今はみなさんいいんです。
車も乗れるし、介護を受ける必要もない方が新興住宅にどんどん家を建てられるワケですから。

いずれくる時代の為に、街を少しでも”ケア”しやすい様にしなければなりません。

それが青森市が成功している「コンパクトシティ構想」です。

ある一定以上の街の外には、一切住宅許可や建物建設の許可を出さない。

シンプルですがこれが意外と難しい。

街の成長は、街の人の成長です。経済成長でもあります。

ある意味、街が外に広がっていくのは経済の自立基盤のない山陰では、
公共事業と相なってとても貴重な「発展の材料」です。

街が広がって新しい団地が出来るから外から人口流入も望め、
町村は違いますが、東出雲のアイパルテの様に新しいスポットが出来て行くのです。

規制をかけるのは簡単。しかりそれが発展をストップさせる可能性もあるワケです。


松江市のコンパクトシティ化は進むのでしょうか?

今、松江市には新しい第五大橋が出来上がります。
あの橋の登場によって、また松江市の街は少し変わっていくでしょう。

止めどない発展か、またゆるやかな規制をどのタイミングで仕掛けて行くのか。
ここらへんは議会としても判断が分かれる所です。

# by hagyakunoblog | 2010-07-29 09:31  

今、日本の最先端こそ島根。


私達が20代の頃。
東京には最先端の文化もファンションも音楽も流行もありました。
まさに「東京の時代」でした。

しかし、全国・特に都会や首都圏は、
「情報の氾濫」 「過度なコミュニケーション不足」 によって、
薄くなってしまった「価値観」と「人間関係」に、新しい「つながり」を求めている気がします。

「つながり」を捨てて成長した街が、「つながり」を必死で創ろうとして探している。

そんな最近の東京の様な感じがしました。

否。東京のみならず時代がそうなのでしょう。

島根のみなさん。松江のみなさん。
今、東京の先進的な人達が探しているモノは全てこの街にあります。

「つながり」も「自然」も、異業種と簡単にコミュニケートが取れる 
「多様な価値観」も近くに この街には全部ある。


東京の人達が都会のど真ん中に創ろうとする「ビルの隙間の自然」も、
コンピューターやインターネットのバーチャルな人間関係を、実世界に移そうとする試みも、
異業種とのコミュニケートや価値観の交換など。


島根や松江はもうすでにみんな持っている。


日本の最先端は、もはや島根や松江です。
地方の時代。地方の時代とは 「つながり」 の時代。
島根を誇ろう。松江を誇ろう。


まずはそこから新しい地方の時代を創りましょう。

# by hagyakunoblog | 2010-07-20 18:59