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6月議会一般質問 予定内容


野津直嗣  6月議会一般質問  予定内容


1、若者の定住化について
(1) 学生(高校生・専門学生・大学生)に対してのアンケートの実施をして頂きたい。


「質問理由」

学生の1%でも多い定住は経済・地域的にも重大な課題。しかし、現在の学生達が何を求めているか、
例・就職先職種や街づくりについて) 例えば人気の職種があれば、
率先してそう言った職種に就職支援のピンポイントサポートが打てる。
街づくりにおいても若者が望む街が何なのか。アンケートを取りマーケティングする。
学生達を「定住化のお客様」と見れば、お客様が何を望んでいるかを知る事は、
最低限知る必要があるが、松江市にはまず現実的に客観的なデータが存在しない為。



(2) 学生(高校生・専門学生・大学生)に対して食堂などによる
   「ランチタイムミーティング」を企画して頂きたい。


「質問理由」

「だんだん市長室」があるが、これは当然時間的にも、企画的にも
若い人の参加はほとんどない。しかし、昨今私が企画したIZAKAYA MEETINGでも分かる様に、
触れ合えば興味が生まれる。
「20歳の成人式」以外で、松浦市長を見たり、触れ合ったりする人がいないという声をたくさん聞く。
市長自ら学生達の中に出向き、コミュニケーションを取って頂く為。



2、若い人達への施策について

(1) 18才~35才までの若い世代による青年議会の開催をして頂きたい。

「質問理由」
若い人達に多く街づくりに参加して頂く為には、自らが「当事者」となる事が絶対的に必要。
そう言った意味で青年議会を開催して頂く事は重要である。
投票で選ばれた議員議会との関係もあるが、道路・建設などの地域課題以外においては
「観光」や「まちづくり」等の施策においては執行部提案の施策が多く占める中で
そこにワカモノの意見を執行部提案に盛り込み、
施策の純度やクオリティを上げ、議会に諮る事は議会軽視にならない。




(2) 現在、子育て世代の親の意見をしっかりと集約・正確に把握する為のシステムが松江市には
   あるのか?あれば聞かせて欲しい。無ければ新しい意見集約システムを作って頂きたい。


「質問理由」

未だ工夫一つで解決するであろう子育て世代の問題が多く存在する
(3月議会の質問の”待機児童を知るのにわざわざ電話をしなくてはならない等々”
これも、メールアドレスを担当課に登録するだけで解決する)
そういった問題を一つづつ解決し、子供達や子育て世代のリアルタイムな意見をムダ無く
市政に反映する為に新しい意見構築システムを考え無ければならないのではないか。


3、メディアリテラシーについて

(1) 子供達とメディア全体への距離が近くなっている。松江市の「メディアに触れさせない施策」
   ノーメディアノーゲーム運動と、並行してメディアリテラシーを学ぶ施策も必要。
   ぜひ取り入れて頂きたい



「質問理由」

現在の松江市のメディア教育は「ノーメディアノーゲーム」と「メディアに触れさせない教育」を展開中。
当然、幼少期の頃のメディアへの過度の接触は避けるべきだが、
これほど社会にメディアが氾濫している現状があると、現実的に触れさせない教育方針+触れた後の
教育も必要。何のメディアが正しいのか、情報やメディアとの距離感をどう持つのか。
この10年、インターネットの普及によって子供達を取り巻く状況は激変しました。
ありとあらゆる情報をワンクリックで手に入れる事が出来ます。
子供達へのメディア教育は、もはや算数や理科社会を教えるのと同様に
この時代には必要不可欠です。


(2) インターネットパトロール員とメディア啓発指導員の導入をして頂きたい。

「質問理由」

子供達のイジメやコミュニケーションは、先生の目の届かないインターネットの世界に移行しています。
教室での直接暴力ならば先生が怒れば良かった。しかし目の届かない所での「戦い」となって今、
逃げ場のない学校という狭い枠の中で闘っている子供達のインターネットの世界において
守るべき存在が必要だという事は間違いありません。
業務的にはメディア啓発指導員を兼務させ、(1)で前途した「新しい方向からのメディア教育」も
実施して貰う。



4、今秋の松江市の一大イベントについて


(1) 10月3日(日)に市内中心部において 「おでんサミット」「大綱引き大会」「水辺の芸術祭」
    「カラコロ秋祭り」「松江大茶会」「まつえ水燈路」「ナチュラルフェア」が同時開催される。
    これに大きなイベントのタイトルをつけて頂きたい。


「質問理由」

現在は各種の実施主催団体がバラバラの為に、個別で同時イベントをやろうとしているが、
多くの松江市民や観光客にアピールする為には、「大きなイベント」のイメージをつけた方が良いし、
多くの方が市内中心部に出やすい。例 「EXPO MATSUE」の様な大きなタイトルで出来ないか。


5、観光施策について

(1)  堀川遊覧船の魅力アップについて具体的な施策を提案する
    ”堀川美術館” をぜひやって頂きたい。
    ”堀川にてしじみ汁の船上販売船を出して欲しい


「質問理由」

堀川遊覧船も新たな魅力の提案が必要な時期。

”堀川美術館”構想は、船頭さんがアナウンスをやめる時があり(近所に民家があり迷惑になる)
その間の通路(例・日赤裏の航路)にフレームなどを置き、地元の写真家・クリエーターなどの作品を
展示する。←地元客の誘致にも繋がる。 
さらに県外から訪れたお客さんにも作品の出店を促す。←県外客のリピーター化。
展示を見る県外の観光客の方々に、「松江市民はこれだけ宍道湖や松江の街に誇りを持っている」
という事をアピールし、夕日の写真などを展示して、宍道湖周辺へ観光客をアテンドする。


”堀川にてしじみ汁の船上販売船”構想は、京都保津川では 「保津川下り観光」の際に、
販売船が近づいてきて、様々な飲食を売っている。この船が近づいて来て販売をするという事が、
保津川下りの名物にもなっている。松江の堀川でも「しじみ汁」の販売船を出してはどうか。
最初はイベント形式にてテスト販売(もしくは振舞い)しテスト実施をする。












   

# by hagyakunoblog | 2010-06-05 15:20  

政治的中立などあり得ない。


「無党派層が増えた」 「支持政党が無くなった」 
「支持する政党があると”人間的な偏り” があると思われる」

など、最近世間に「政治的中立的」を標榜される方が多い気がします。

しかし 私の主観を述べると政治の世界、特に投票行動において 
「中立」 など存在しないと思っています。
「一人一人が自分の納めた税金を何に使って欲しいかを示す」 のが
政治や投票行動の全てであって、
そう考えると本来「中立」の意味や立場など存在し得ないのです。

みなさんがどこの政党に考えが近いか。
みなさんの一票によって、その政党を自分の示した道に少しづつ創り上げていく。
それが政治活動・投票活動の原点かと思います。

政党が何を示すか?ではありません。
みなさん一人一人が何を示すか?
政党が示すマニフェストは本来、皆さんが示したい事の「鏡」の様な存在で無ければなりません。

しかし今は、「提示してもらう」「約束してもらう」事になれています。
だからこそ 「中立」 という表現になってしまうのだと私は思います。

皆さんどこの政党でもいいです。
みなさんが求める日本の理想、島根の理想、松江の理想 それを思い浮かべて、
どの政党や国会議員、県議会議員、市議会議員 を選んで
投票行動をして頂きたいと思います。

# by hagyakunoblog | 2010-06-03 10:10  

新しい日本の利他主義こそフロンティアスピリット


実は昨年6月の一般質問でも言いましたが、
今の若い人達は昭和の時代に少し似た様な価値観、
「つながり」 と 「利他主義」に近い価値観を求めています。

昭和後期~平成現在まで、多くの人の価値観は
多様性つまり「個の自由」を求めて膨らむだけ膨らみ、逆にその価値観に翻弄されました。

「インターネット・携帯電話の普及→自らが求める情報”のみ”が手に入る」
「核家族化による3世代家族コミュニティーの崩壊」
「地域・自治会コミュニティーの崩壊」

この全てが昭和~平成の時代に起こったシンボリックな出来事でしょう。

「自分の幸せ」の為に「つながり」を見失った。もしくは「捨てた」。その表現が正しいでしょうか。
「利己主義」が大手を振った時代。
しかし膨らむだけ膨らんだその「薄い価値観」に若い人々は本能で疑問を感じ始めています。

たくさんの人達の価値観がブログで、ホームページで、インターネットで発信され、
受信できるようになりました。

「あ~あの人はこんな事を考えているんだ。自分はどうだろう?」

自分の価値観、他人の価値観を圧倒的に知る機会が多くなりました。
だからこそ、若い人達は「日々に物足りなさ」を感じるようになった。
「本当に自分はこれでいいのか?」 「これが自分の幸せか?」

若い人達が「つながり」を求める理由は、余りにも多様に広がり、
結果として薄くなってしまった「現代の価値観」の
カウンターカルチャーだと私は考えています。

松江100人委員会が良い例かも知れません。
あのメンバーが求めた唯一無二の共通項は何か?それは 「つながり」 です。

少し難しい表現になりますが、今回の物事しかり全ての時代の事象は
決して「線上」の動きではありません。

原点に帰っている様に見えるだけで、実は 「スパイラル」 を描いています。
「時代は回る」 「時代は巡る」 という表現を使いますが、
同じ時代は来ないワケです。似て非なる時代が来ているのです。

たくさんの情報や価値観の中で、あらためて 「つながり」 の大切さを知った。
たくさんの価値観の中で、「幸せの定義」 が 「利他」である事を感じ始めている。

「新しい日本の利他主義思想」 

この価値観こそ松江を救い、島根を救い、日本を救い、
そして
新しい松江を創り、新しい島根を創り、新しい日本を創る

これこそが 「新時代のフロンティアスピリッツ」 だと考えています。

松江市においても、そういった若い人達のフロンティアスピリッツをどう成熟させて行くか。
私はこれがポイントだと思っています。

# by hagyakunoblog | 2010-06-01 18:54  

映る世界。


昨日、島根県中央児童相談所にお邪魔して、
子供達への虐待の現状、そして児童相談所の取り組みを視察させて頂きました。

衝撃的だったのは、松江近辺市町村(安来・東出雲など)で
なんと毎年約250件前後の親から子供への虐待が報告されているという現状。

これは「今」起きている数字ではありません。

あくまでも「新規」に報告された数です。

子供への虐待などは親の精神性に大きく影響されるものですので、
行政に報告し対処したからと言って、すぐに改善されるものでは当然ありません。

よって、この250件というデータは昨年・一昨年と報告されたものについては
新年度にカウントされないのです。

ましてこういう虐待の類は見つけにくく、報告されにくものですので、
これは現実に怒っている虐待の氷山の一角なのは間違いありません。


この問題については、行政が出来る事は何なのか、条例や法規制で出来る事は何なのか、
皆さんの税金を使って、どう問題を解決していくか。

後ろを振り返る事すらしない、加速度を増した世の中の副産物の様な問題です。
家庭・学校教育 → 社会意識の変化 → 共生社会の育成 → 家庭・学校教育の充実
このローテ―ションを創りだす為に、
子供達の教育は国家を形成する上で最も重大なテーマとなります。



このデータの説明を聞いている時、本当に涙が出そうになりました。
この瞬間にも、最も愛されるべき親から「暴力」を受け悲しみを抱く子供たちが
この豊かな日本にたくさん生まれている。

そんな子供達の目には
この街や、人や、親はどう見えているでしょうか。

私達の人間の目は、その環境によって善意も悪意も創り出し、善意も悪意も映しだして行きます。
愛を知る子供達と、愛を知らない子供達の価値観は違う。
優しさを知る子供達と、優しさを知らない子供達の目に映る世界は違う。

子供達には愛を見せてあげたい。
子供達には優しさを見せてあげたい。


その為に今、何が出来るか。 今一度、考えたい。

# by hagyakunoblog | 2010-05-23 21:41  

10月にヨーロッパ北欧視察へ。


「デンマーク」 「スウェーデン」

世界で最も人々が幸せに暮らす国 「幸福度」調査で世界トップクラスなのがデンマーク。
デンマークでは公務員が一番待遇の悪い職業と位置づけられています。
休暇が一番少ないのも公務員、ゆえに福祉や教育などの税金が高くても、
公務員批判が起きないのはそういう理由です。
今後、日本という国家が生き残っていく為には、
少子高齢化による経済停滞、福祉施策、新しい税システムの
再構築が必要になって来るでしょう。
消費税を急激に上げれば、社会経済が落ち込む可能性もあり、
経済的な税収が落ち込む可能性があります。
また社会主義国家の様になれば、資源のない日本国家は成長戦略が描けなくなり
税を分け与える事すらも出来ずにより社会的弱者の方々はより弱者になって行きます。
今後、日本国家としてどう成長戦略を描きながら、社会的弱者への福祉施策を展開し、
少子高齢化の人口バランスに見合った税システムを構築して行くかが、ポイントとなるでしょう。
「答え」は一つしかない様に思えます。
後は、どう経済成長を落とさずに、相反する社会保障や新しい税システムへ移行して行くか。
その「方法論」でしかありません。
今後、否応なく日本は「福祉国家」として存在しなければならなくなります。
資源のない日本は、世界に例を見ない 「自由主義を纏った社会主義政策」を
展開していかなくてはなりません。
その大きな流れの枠組みの中で、地方議員や地方自治体が時代の潮流に乗り遅れる事は、
最前線で住民サービスを繰り広げる地方自治体には致命的となります。

そう行った中で、もはやデンマークの様に公務員や議員が優遇されている国家では、
少子高齢化の時代を乗り切れない事は明白です。それは行財政改革を見てもそうですし、
市民感情や「市民との協働」という原則の下でもそうだと思います。


「フィンランド」

フィンランドの教育水準は世界トップで「フィンランドメソッド」は
選挙前の野津なおつぐのマニフェストにも書いてありました。
フィンランドの生徒は競争による相対評価ではなく「達成度」によって評価されています。
フィンランドの学校は週休二日制であり、授業時間も日本よりかなり少なく、
また「総合的な学習」に相当する時間も日本より多い。
近年、日本で批判されている「ゆとり教育」に近い内容という特徴がありますが、
教育内容や教授方法への教育行政の指示が少なく、分権化が進んでいること、
成績下位者への支援態勢が特に手厚いこと、義務教育にも留年制度があること、
小学校から大学まで多くの学校で学費が無料であることなどの違いがあります。

私がフィンランドの教育で最もポイントに置いているのは、「批判的思考力」の育成についてです。
人間に最も必要な思考力とは「批判力」です。「だれそれの文句を言う」 「批判だけしかできない」
そういう意味ではありません。 物事について 「なんで?」を考える能力の事です。
人間は 「思考停止」になる事が最も愚かであると私は思っています。
「生きる力」とは 「常に考えて常に導き出す」事に他なりません。
「常に考える力」とは、何かを「疑問」に思わなくては生み出せません。
その何かを「疑問」に思う力こそが「批判的思考力」です。
フィンランドの教育は、批判的思考力を育成するのに最も適した教育だと言われています。


今後50年。日本国家国民は「何が幸せか」 という根本に立ち帰り、
「経済」や「お金」や「物質」では無く、それに取って変わる何かを 「幸せ」 という
価値観にする事が求められて行くのだと思います。北欧の国々がそうであるように。

大きな社会システムの変革の中、それに付随する様に私達一人一人も、
「幸せ」の価値観も変化させて行かねばなりません。


10月の北欧視察では、

前途した 「福祉」 「教育」のシステムや背景のみならず、

※それらの国々が 「経済」と「社会保障」とのバランスをどう取っているか。
※福祉・教育大国になった背景
※国民は果たして「物質史上主義」から脱却しきれているか。
※幸せへの価値観と、国土や社会的条件の関係性

などを勉強してきたいと思っています。

# by hagyakunoblog | 2010-05-14 15:50